エクセルで文字や数字を記入していると、途中で文書が切れて見づらくなります。
例えば、以下の表のように、文字や日付の一部が消えている状態です。
全文を表示するためには、個別にセルの幅を変えたり、文字を小さくしたりする必要があります。
とは言え、セルの大きさや文字を、1つ1つ手で調整するのは、とても面倒ですよね。
また、表の配置や印刷用紙の大きさの制約があり、セルの長さや幅を広げられず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこでこのページでは、セル内の文字を簡単におさめ、全ての文書を表示する3つの方法をご紹介します。
- 折り返して全体を表示する
- 縮小して全体を表示する
- セルを結合する
これら3つの手法を使うと、表の配置や大きさの変更を最小限におさえて、セル内に全文表示ができるのです。ぜひ、参考にしてください。
1.「折り返して全体を表示する」方法
「折り返して全体を表示する」には、まず、対象の文字を選択します。
次に、「ホーム」タグの「折り返して全体を表示する」をマウスでクリックしてください。
このわずかな操作で、文字の折り返しができます。
より理解を深めるための例として、以下のデータを使って説明します。
まず、折り返したい文字が含まれるセルを指定します。
次に、「ホーム」タグを選択し、「折り返して全体を表示する」をマウスでクリックしてください。
すると、セルの中で文字を折り返し、すべての文字が表示されました。
この手法は、「列の幅と文字の大きさを固定し、行の幅だけで調整する」ときに、使うことをお勧めします。
なお、改行場所を指定する(例えば「カナダドル」を、「カナダ」と「ドル」で分ける)ときは、「エクセル(Excel)セル内で改行する2つの方法」をご確認ください。
2.「縮小して全体を表示する」方法
次に、縮小して全体を表示する方法を説明します。文字を選択するところまでは、前項と同じです。
ただし、ここから前述の内容と変わります。
「ホーム」タグから「書式」を指定し、「セルの書式設定」をクリックします。
そして、セルの書式設定をクリックして現れた画面から、「縮小して全体を表示する」のチェックを入れてください。
これで、文字の大きさを小さくして、全文を表示できます。
まず、縮小したい文字が含まれるセルを指定してください。
次に、「ホーム」タグから、「書式」をクリックし、現れたメニューから、「セルの書式設定」を選択します。
セルの書式設定を選択して表示された画面の、「縮小して全体を表示する」のチェックを付けて、OKをクリックします。
これで、以下のように文字の大きさ変えて、全体を表示できました。
「縮小して全体を表示する」方法は、セルの大きさを変えずに全文を表示するときに便利です。
ただ、文書の長さによっては、読めなくなるほど文字が小さくなるときがあります。印刷したり、作った表を他人に渡したりする前に、一度確認されることを勧めます。
3.「セルを結合する」方法
「セルを結合する方法」は、2つ以上のセルを結合して、1つのセルとして表示する方法です。
まず、結合したいセルを選択します。
次に、「ホーム」タグを選択し、「セルを結合して中央揃え」をクリックしてください。
すると、以下のようにセルを結合し、日付が全て表示されました。
この方法は、対象セルの近くに空白セルがある場合に限ります。前項の「縮小して全体を表示する」方法では文字が小さくて読めないときに、使うことをおすすめします。
まとめ
本記事では、セルに収まりきれない文書を、全て表示する3つの方法をご紹介させていただきました。
- 折り返して全体を表示する
- 縮小して全体を表示する
- セルを結合する
この3つの手法を使うと、1つ1つ手動で調整する手間が省けますし、表の配置や大きさの変更を最小限に抑えられます。
「エクセル(Excel)セル内で改行する2つの方法」と合わせて利用していただくと、よりわかりやすい表を作れます。ぜひお役立てください。